Archive for the 'KDE' Category

ifpgui 日本語文字化け解消

2006/01/25

Iifp8xxおそらくニーズはほとんどないと思うけどささやかな自己満足。
iRiver 社の Flash Audio プレーヤー、iFP シリーズ を USB 接続して、MP3 などの音楽データやその他データをアップロード・ダウンロードする Qt ベースの GUI ソフト、 ifpgui で、日本語が文字化けする問題を解消。

この機種には、デフォルトの manager 、 USB マスストレージクラス対応の UMS 、という2種類のファームウェアが用意されていて、 iFP に UMS ファームウェアをインストールすれば、 USB フラッシュメモリなどと同様に、 Win のエクスプローラや KDE の Konqueror でファイル操作が行えるようになるのだが、その反面、ファイル転送速度やダイレクト録音時のエンコードビットレートの制限、 PC 上でのプリセット FM ラジオ局名編集が不可となるデメリットもある。

– ということで、デフォルトの manager ファームのままで Linux 上でファイル操作できるツールはないものか?と探してみた所、 Qt ベースの洗練された GUI を備えた ifpgui に行き着いた。
ソースを見てみると一応 UTF-8 な環境を考慮して組まれているようなので、 FC4 など日本語ロケールが UTF-8 な環境ではこのような対策は不要かもしれないが当方では未確認。

このパッチでは上記日本語fix に加え、プリセット FM ラジオ局の編集の際に入力可能な周波数の下限を87.5から76.0へと変更。
あと、ディレクトリ名を変更してすぐにリフレッシュボタンを押すと、そのディレクトリ以下のファイル情報が失われる不具合を見つけたので、そのバグフィックスパッチも。

ifpgui screen shot
なおこの ifpgui の動作には、Qt、libusb、USBホットプラグenableな環境が必要。でも最近のディストリならば、おそらくQt以外は標準で用意されているのでは。

パッチはこちら。
ifpgui-0.10.7-JpFix.patch (日本語文字化け解消・FM局周波数範囲修正パッチ)
ifpgui-0.10.7-DirRefreshFix.patch  (ディレクトリリネームバグfixパッチ)

2006/06/12追記:
0.10.8でディレクトリリネームバグfixパッチが採り入れられた

パッチあて方の例:
(ifpgui-0.10.7.tar.gz と上記パッチを同じディレクトリに置いて)
$ tar xvzf ifpgui-0.10.7.tar.gz
$ cd ifpgui-0.10.7
$ patch -p0 < ../ifpgui-0.10.7-DirRefreshFix.patch
$ patch -p0 < ../ifpgui-0.10.7-JpFix.patch
(Qtアプリ独自のビルド手順)
$ qmake
$ make
makeが完了すればbinディレクトリ下に実行可能バイナリ “ifpgui” が作られるので、とりあえず
$ bin/ifpguiとして動作を確認した後、PATHの通った適切なディレクトリへ手動インストールする。
当方の環境(Gentoo Linux, Qt-3.3.4, and iFP-890SE)で動作確認済み。KDEは必須ではない。
もし該当機種(iRiver iFPシリーズ)をお持ちの方は是非試してみてください。

KJots 日本語文字化け解消

2005/10/22

某巨大掲示板某板某スレの38氏に捧ぐ
kjots screenshotkdeutils/KJotsで、ブックとページの書き出し時の文字化けを解消。
出力の文字コードはKDEが動作している環境のLocaleに依存する。
つまり、KDE上のターミナルで
$ env | grep LANGとやって得られる値。(bashの場合)

あと、ページ名に日本語等の非Latin語が含まれていると、次回起動時にページの内容が復帰されずページ自体がクリアされる問題を解消。

パッチはこちら。
kdeutils-3.4.3-kjots-fixunicode.patch

パッチあて方の例:
(kdeutils-3.4.3.tar.bz2 と上記パッチを同じディレクトリに置いて)
$ tar xvjf kdeutils-3.4.3.tar.bz2
$ cd kdeutils-3.4.3
$ patch -p0 < ../kdeutils-3.4.3-kjots-fixunicode.patch
(あとは./configure,makeなど通常のビルド手順で)
とりあえず当方の環境(Gentoo Linux, Qt-3.3.4, KDE-3.4.3)で動作確認済み。
少し見直してから bugs.kde.org に投げる予定。

2005/12/08追記:
KDE3.5ではファイル保存の仕組みに変更があり、上記の問題は解決されておりパッチは不要になりました。
KJotsの設定ウインドウ内の項目Autosave、”Use Unicode encoding”にチェックを入れればOK。

noatun ID3タグ 日本語文字化け解消パッチ

2004/11/10

Juk用のパッチと同様、 noatun で MP3 の ID3 タグを Shift-JIS で読み書きするパッチです。
こちらは noatun の仕様上 MP3 にのみ作用し、 ogg 混在でも問題ないようです。

noatun.png

2005/12/08 追記:
KDE3 .5 向けに若干手直ししました。

kdemultimedia-3.5-noatun-id3jpfix.patch

kdemultimedia-3.3.1-noatun-id3jpfix.patch

Juk ID3タグ日本語文字化け解消パッチ

2004/10/16

Juk2s.pngKDE-3.3.0,3.3.1 に含まれるミュージックプレイヤー “Juk” において、日本語(Shift-JIS) の MP3 タグ情報が文字化けします。
そこで、文字コードの強制変換を追加して「Shift-JIS のタグを読み、Shift-JIS でタグを書き込む」ようにしました。

2004/10/22追記: 先日公開したパッチは「エンコードは全てWindows 上で行なわれ、フォーマットはMP3のみ」という私の環境においては必要充分なのですが、「oggなど他のフォーマットでエンコードしたり再生したりもする」という一般的な事情を考慮していませんでした。

ogg ファイルのタグ情報は Unicode なので、このパッチをあてた Juk で読み込むと、今度はShift-JIS で解釈しようとして文字化けし、それを Juk のタグエディタで修正すると Shift-JIS で書き換えてしまいます。
というわけで、

  • MP3 なら Shift-JIS で読み書き
  • その他 ogg など なら Unicode で読み書き

というフォーマット判別を追加したpatchを朝木氏が書いてくださいました。

朝木氏による Jukフォーマット判別版patch

patchの他に、いくつか興味深いヒ ントが示されているので勉強になります。

# 文字コードの自動判別が理想的 なのですが、知識がない、面倒、判別ミスの排除が困難…。
# 世界には頑張ってい る人も。
# 朝木氏のブログで紹介されている ID タグエンコード対応の動き
# 参考として一応置いておきますが、実用には朝木氏のフォーマット判別版の方が適切です。

kdemultimedia-3.3.0-juk-jpfix.patch

patch あて方の例:
(kdemultimedia-3.X.tar.bz2 と上記patchを同じディレクトリに置いて)
$ tar xvjf kdemultimedia-3.X.tar.bz2
$ cd k demultimedia-3.X
$ patch -p0 < ../kdemultimedia-3.3.0-juk-jpfix.patch

kdemultimedia-3.3.0-juk-jpfix.patch

patch あて方の例:
(kdemultimedia-3.X.tar.bz2 と上記patchを同じディレクトリに置いて)
$ tar xvjf kdemultimedia-3.X.tar.bz2
$ cd k demultimedia-3.X
$ patch -p0 < ../kdemultimedia-3.3.0-juk-jpfix.patch