ifpgui 日本語文字化け解消
Iおそらくニーズはほとんどないと思うけどささやかな自己満足。
iRiver 社の Flash Audio プレーヤー、iFP シリーズ を USB 接続して、MP3 などの音楽データやその他データをアップロード・ダウンロードする Qt ベースの GUI ソフト、 ifpgui で、日本語が文字化けする問題を解消。
この機種には、デフォルトの manager 、 USB マスストレージクラス対応の UMS 、という2種類のファームウェアが用意されていて、 iFP に UMS ファームウェアをインストールすれば、 USB フラッシュメモリなどと同様に、 Win のエクスプローラや KDE の Konqueror でファイル操作が行えるようになるのだが、その反面、ファイル転送速度やダイレクト録音時のエンコードビットレートの制限、 PC 上でのプリセット FM ラジオ局名編集が不可となるデメリットもある。
– ということで、デフォルトの manager ファームのままで Linux 上でファイル操作できるツールはないものか?と探してみた所、 Qt ベースの洗練された GUI を備えた ifpgui に行き着いた。
ソースを見てみると一応 UTF-8 な環境を考慮して組まれているようなので、 FC4 など日本語ロケールが UTF-8 な環境ではこのような対策は不要かもしれないが当方では未確認。
このパッチでは上記日本語fix に加え、プリセット FM ラジオ局の編集の際に入力可能な周波数の下限を87.5から76.0へと変更。
あと、ディレクトリ名を変更してすぐにリフレッシュボタンを押すと、そのディレクトリ以下のファイル情報が失われる不具合を見つけたので、そのバグフィックスパッチも。
なおこの ifpgui の動作には、Qt、libusb、USBホットプラグenableな環境が必要。でも最近のディストリならば、おそらくQt以外は標準で用意されているのでは。
パッチはこちら。
ifpgui-0.10.7-JpFix.patch (日本語文字化け解消・FM局周波数範囲修正パッチ)
ifpgui-0.10.7-DirRefreshFix.patch (ディレクトリリネームバグfixパッチ)
2006/06/12追記:
0.10.8でディレクトリリネームバグfixパッチが採り入れられた
パッチあて方の例:
(ifpgui-0.10.7.tar.gz と上記パッチを同じディレクトリに置いて)
makeが完了すればbinディレクトリ下に実行可能バイナリ “ifpgui” が作られるので、とりあえず
$ tar xvzf ifpgui-0.10.7.tar.gz
$ cd ifpgui-0.10.7
$ patch -p0 < ../ifpgui-0.10.7-DirRefreshFix.patch
$ patch -p0 < ../ifpgui-0.10.7-JpFix.patch
(Qtアプリ独自のビルド手順)
$ qmake
$ make
$ bin/ifpgui
として動作を確認した後、PATHの通った適切なディレクトリへ手動インストールする。
当方の環境(Gentoo Linux, Qt-3.3.4, and iFP-890SE)で動作確認済み。KDEは必須ではない。
もし該当機種(iRiver iFPシリーズ)をお持ちの方は是非試してみてください。